その他の病気

顔面神経麻痺

顔面の動きが悪くなり、ほとんどが片側性のため、表情を変えた時に顔がゆがんだように見えます。耳の周囲の帯状疱疹や頭部外傷、中耳炎など、原因がはっきりしていることもありますが、原因がはっきりしない麻痺(ベル麻痺と呼びます)が最も多く、最近では単純ヘルペスウイルスの再活性が原因と考えられています。

治療は、麻痺の原因や麻痺の程度により異なります。ベル麻痺で比較的軽い不全型麻痺は通院で治療出来ますが、帯状疱疹や中耳炎、頭部外傷が原因の麻痺は、適切な病院での入院治療が必要になります。

味覚障害

味覚を感知するのは、舌や口の粘膜にある味蕾の味細胞で、この細胞は比較的短い周期で生まれ変わっていて、味細胞の再生には亜鉛が必要です。味覚障害の原因の約7割が亜鉛欠乏といわれています。亜鉛欠乏は、インスタント食品やコンビニ食品への依存による食物からの摂取不足のほか、他の病気で服用している薬剤が原因となっている場合があります。

高血圧治療薬、高脂血症治療薬、抗不安薬などの一部に亜鉛の排泄を促進するものがあります。治療は、できれば原因となりうる薬剤を中止・変更し、亜鉛含有製剤を服用します。
また、魚介類・海藻類・きなこ・胡麻・レバーなど、亜鉛をたくさん含んだ食品を積極的に食材に加えることも重要です。
亜鉛補充治療の効果が出るには、数週間から数カ月間くらいかかるので、気長に治療する必要があります。